悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。

クローン病の親の子が悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)に。 今の暮らしを日々伝えていくことが、同じような病気を抱えて暮らす人の何らかの助けになればと思っています。

今回の悪性リンパ腫の治療方針

4月の中旬に悪性リンパ腫の診断を受けたのちに抗がん剤等による治療方針の説明を受けており、現在は治療期間に入っているわけだが、これまでバタバタしていてまとめておくことができていなかったので、改めてまとめておくことにする。

病名:Tリンパ芽球性リンパ腫

治療目標

  • 最終的な目標は「治癒」。
  • 直近の目標は「寛解」。

治療方針(2017年4月24日時点)

医師から説明された治療の方針は以下のとおり。

抗がん剤を継続して投与し続けることは体への負担が大きいため、投薬の期間と体の回復を待つ休養期間を組み合わせた、いわゆる「クール」を数回続けることになる。

 

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もちろん投薬の効果等を検証して、これらが変更になることはあり得る。

この1年間を思惑通りに過ごせたら、その後外来での1年から1年半の内服治療に切り替えて行くとのこと。

用語について

医療系の用語は一般的には難しかったり感覚が異なるため、専門的な機関が提供している情報を参照することにする。

治癒

病気やけがなどが治ることです。

引用:国立がん研究センターがん対策情報センター(http://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/chiyu.html

 

寛解

一時的あるいは永続的に、がん(腫瘍)が縮小または消失している状態のことです。寛解に至っても、がん細胞が再びふえ始めたり、残っていたがん細胞が別の部位に転移したりする可能性があるため、寛解の状態が続くようにさらに治療を継続することもあります。

引用:国立がん研究センターがん対策情報センター(http://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/kankai.html

 

最初の7週の計画

上記で示した直近1年間の入院治療の最初の7週の治療計画の概要は以下のとおり。

 

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およそこのようなかたちで、抗がん剤等を組み合わせて寛解を目指すことになる。

使用する薬の副作用については要約されたものを渡された(それでもかなり詳しい)が、個人的には以下の情報が詳しいので、そちらへの参照リンクを掲載しておく。

ちなみにいつか書こうと思っているが、「病気を正しく怖がる」ために、極力客観的で正確と思われる情報を意識して参照するようにしている。

と言いつつ、このブログも素人が書いているわけだけども(苦笑)。

投与する薬剤の情報

以下は全て一般財団法人日本医薬情報センターの【iyakuSearch 医薬品情報データベース】のPDFへのリンクとなる。

製品名で検索しているので、もしかしたらちょっと間違った参照をしているかもしれないので、これを見て気になる人は、医師に質問するのがいちばん良いと思います。

薬剤投与による副作用

上記の医薬品情報を参照すると、色々な禁忌や副作用について記載されているので、細かい部分はそちらを確認するのがよいけれど、自分たちが医師から説明された代表的な副作用についての要約は以下。

  • 吐き気・嘔吐
  • 脱毛
  • 倦怠感
  • 肝・腎障害
  • 骨髄抑制
  • 消化器潰瘍
  • 気分の変調
  • 食欲亢進
  • ムーンフェイス
  • 骨や筋肉への影響
  • 糖尿病
  • 電解質異常

とはいえ、当然これらの副作用が出ることを認識したうえでの治療を行うので、たとえば吐き気であれば制吐剤を投与するなどで、軽減していくことは可能とのこと。

が、脱毛や骨髄抑制による免疫力の低下は避けられないので、そういったものについては理解した上で適切に対応することが必要とも言われた。

 

***

 

これを書いている2017年5月7日現在は、ちょうど治療開始から2週を経過するあたり。

初回の抗がん剤投与(day8あたり)の後は一気に具合が悪そうになったものの、その後少しずつ普通に戻ってきて、今ではまったく普通。

一喜一憂せずに、基本的には普段通りに本人に接するのがいいのだろうなと認識した最初の2週間だった。

ま、本人も家族も初めての経験なわけだから、少しずつ学んでいくことが必要なんだろうな。

 

悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。

「今、しっかり暮らしているよ」ということを日々伝えていくことが、同じような病気で悩んでいる人を勇気づけることになるだろうとの想いから、病気に関する考察や治療に関する情報よりも、日記的な記述が多くなっています(そもそも医学的・専門的な知識がない中で、正確なことは書けないし)。

病気や治療で投与する薬剤や各種支援制度についての記述も稀に行いますが、相対的に情報の正確性が高いと思われる政府機関をはじめとした公的機関からの引用や、それらへの参照に限るように心懸けています。

上記のように、記載内容の正確性や信頼性には一定の配慮はしていますが、必ずしもそれらを保証はしません。

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