抗がん剤の副作用として有名なもののひとつに吐き気があり、ご多分に漏れず息子もこれに苦しんでいる。
第4クールでは第3クールよりも若干マシな感じも受けつつも、やはり本人曰く「腹の底から気持ちが悪い」という吐き気が完全になくなることはないもよう。
抗がん剤の投与中はグラニセトロンというよく効く制吐剤でかなり抑えてもらえるようだが、抗がん剤の投与がないときはこのグラニセトロンは使えないらしく(伝聞のため不確か。)、抗がん剤投与終了後のまだ吐き気が残りつつも制吐剤が使えないこのタイミングは彼にとっては一番しんどい期間(のように見える)。
他の制吐剤もあるものの本人にはいまひとつ合わないようで、逆に気持ち悪くなるからいらないとのこと。
ただでさえしんどい治療。
大きな病気のない普通の人でもちょっと風邪を引いただけで気持ちが沈み、世の中のことが悪く見えてしまうことが往々にしてあるのに……
前向きに頑張ろうと頭では思っていても、今ある不調、それも尋常でない不調がその雀の泪ほどのポジティブ思考すら根こそぎ奪っていってしまう。
この精神に与えるダメージをどう軽減するかというのも、こういった難病とつきあう、戦う人たちの大きな悩みだと思う。
みんなはどうやって乗り越えているのかな。
まだまだ悪性リンパ腫との付き合い歴が短い自分たちは、手探りでやってます(笑)。