今日帰宅したら、市の社会福祉課から封書が届いていた。
市経由で県に申請していた特別児童扶養手当の審査が終了し、受給資格を得たという通知だった。
実はこれ、確定診断を受けてすぐに、ソーシャルワーカーさんの助言で申請したものの、一回申請が却下されて再申請をしたもの。
結果から言うと、申請タイミングが悪かった&審査が結局は形式的ということに尽きるので、これを読んで申請する方が無駄骨を折らないように、うちの申請⇒却下⇒再申請⇒受理の流れを書き留めておこうと思う。
特別児童扶養手当とは?
特別児童扶養手当とは厚生労働省が行っている障害者福祉のひとつで、一定の障害を抱える子をもつ父母(収入要件あり)に対して、手当が支給されるというもの。
在住する自治体(市区町村)の窓口を通して都道府県で審査を行い、要件を満たせば受給資格が得られます。
20歳未満で精神又は身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している父母等に支給されます。(引用:同HP)
対象となる障害や疾患は多岐にわたりますが、悪性リンパ腫もこの手当の支給対象に含まれています。
なぜ一度却下されたのか?
始めに申請したのは4月の診断を受けた直後。
申請には所定の様式による医師の診断が必要なため、依頼して記入してもらい、それを添えて提出しました。
が、これが結果的にはまずかった。
申請後の6月上旬ごろ、却下の通知が理由とともに返ってきましたが、その内容は要約すると以下。
- 申請の内容に基づき、総合的に審査した。
- が、対象とならないと判断したため、申請を却下する。
- 不服があるときは申し立てをすることができる。
が、この制度は国の施策であり、同じ悪性リンパ腫で申請が通っている人もいる以上、なぜ却下されるのかわからない。
なので、県の担当者に連絡したところ、およそ以下のような回答を得た。
- 申請についていた診断書では、血液検査の異常は見当たらない(早期発見だったし、まだ抗がん剤の治療を開始していないからね)
- 日常生活にも支障がないようだ(治療前だしね。でも、すぐに長期入院でヘロヘロになったけどね)
- 医師所見では予後良好と書いてある(早期発見だったからね)
要は「総合的」と言っているわりに、一般的に悪性リンパ腫で行われる治療による結果の予測をするわけでもなく、ただその時点で添付されている診断書でしか判断していないということ。
なので現状が変わっているのであればもう一回申請してください、ということだった。
結局は受理
しかたがないので数クール消化した状態での診断書を添えて再申請したところ、受理となった。
- 血液検査の数字は良くない(抗がん剤の副作用で標準値をはるかに下回っているからね)
- 輸血も頻回(支持療法としてやっているからね)
- 日常生活にも支障がある(そりゃそうだ)
要件(実際のところはどういう基準かはこちらからは見えないけど)を満たしているので、アッサリと。
こういう審査なんだったら、初めから「総合的に」なんて言わないで「その時の状態で判断します」と言えば良いのにと思った。
だって、いくら4月の診断書では問題なさそうに見えても、そのすぐあとに治療が開始されるわけだから、そのあとどうなるかは審査する嘱託医も医師である以上、自明だろうに。
まあ、この手の制度は悪用したりする人もいるだろうし、あまり緩く審査・受理しても財政的に問題がでるだろうからシビアになるのはしかたがないとしても、とはいえあんまりだなあと思った次第。
タイミングに気を付けましょう
ここから得た教訓。
おそらく国から審査を委託されている都道府県によって対応は微妙に違うのだろうけど、審査をするタイミングでの状態(審査者からどう見えるか)を念のため確認しておくのがよいと思います。
こういったケースもあったよということを頭にいれつつ、ソーシャルワーカーさんとも相談しつつ、申請することをおすすめしたいと思います。