今日は妙に不安そうな表情をしていると思ってなんかあったのかと聞いてみたら、
「薬が増えたから病気が悪い方に向かっている」
と、よくわからないことを言う。
よくよく聞いてみると、普段は飲まない内服の錠剤が増えたので「薬が増えた=病気が悪くなった」と思ったもよう。
ただ実際のところは、過去の治療であまりに吐き気が強かったので今度治療するときは内服の吐き気止めも用意しておきましょうと言っていた薬が、予定通り準備されて予定通り出されているに過ぎない(病院に常備しておらず、必要に応じて手配をしなくてはいけない)。
が、本人はその経緯を忘れていて(まあその時も副作用がキツかったからそもそも聞いていられなかったのかもしれないが)、病気が悪くなったから薬が増えたと思い、不安に駆られていたという顛末。
いつもぽやや〜んとしていてある意味大物だなあと思っていたが、やはり不安な思いはあったんだなとすまなく思う一方で、
- 憶測で不必要に怖がらないこと
- わからないことがあったら、正しい情報を入手するように動くこと
- この場合は先生に聞くのが最善だし、それができる環境にいるからそうするように
- 間違った情報や憶測で不安になっても消耗するだけだからやめよう
- ただ、正確な知識を持った上で怖がることは正しいこと
- だから、どうせ怖がるなら正しい情報を得てからにしよう
- 一方でなるようにしかならないこともあるから、どんと構えてやるべき事を淡々とこなそう
という話をした。
どこまで理解したかわからないけれども、表情が少し和らいでしばらくスマホでゲームとかしてたから、それなりに腹落ちしたんだとは思う。
ほっておけば治る病気じゃないし、どうしても悪い結果を想起しがちな病気でもあるので不安になるのはわかるけれども(自分にクローン病の確定診断がつく前には、白血病の疑いもありということを医師からいわれて同じように極度の不安に陥ったことがあるので気持ちはそれなりにわかる)、ただ漠然と不安がってもしかたがないので自分なりの漠然とした不安への対処方法を伝えてみた。アドラーじゃないけれど、悲観的でも楽天的でもなく楽観的にいこうという、そんな話を。
しかしこの長雨、うっとうしいな。