大量化学療法が終わり、吐き気などのしんどい副作用が治まっていること、あと1クールを終えれば入院治療も一区切りで、春からは(予定通りいけば)中学校に戻れるというわかりやすい目標が見えてきたからか、だいぶ前向きな気持ちになっているもよう。
新学期早々にある体育祭に向けて体力をつけなければ(実際出るのは難しいと思うが)とか、勉強も取り戻さなくては、とか。
入院当初にはそんなものはまったく見られなかったが、やはり不自由でしんどい入院生活を経たその先にやっと出口が見えた、ということが彼の中ではとても大きいようだ。
その気持ちで退院してからこれまでの不満をいいほうに爆発させてくれれば、この1年近くの入院生活もあながち悪いことではなかったのかもと思う。