悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。

クローン病の親の子が悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)に。 今の暮らしを日々伝えていくことが、同じような病気を抱えて暮らす人の何らかの助けになればと思っています。

悪性リンパ腫による入院。訪問学級による学習支援を受ける

治療方針で1年程度の入院が必要になり、当然ながらこれまで通っていた学校には通えなくなるという状況に陥ったところで、ソーシャルワーカーさんから訪問学級を受けられますよ、と支援を受けることを勧められました。

院内には院内学級もあるのだが、ちょうど中学生の患者が入学している棟にはほかにいないこともあり、先生に病棟に出向いていただいて授業を受ける訪問学級に参加することになりました。

特別支援学校への転入の手続き

結論から言うと、うちの場合は超簡単でした。

近隣の特別支援学校の教頭先生、担任の先生との打ち合わせで、数枚の書類に記入をするだけ。あとは学校間で処理してくれるらしい。

退院後の復学時も同様の手続きでよいとのこと。予想外に簡単。

限られた時間を有効に使わなければならない

今回受ける訪問学級の場合、受けられる学習支援は以下。

  • 教えてもらえるのは英国数の主要3教科
  • 1週間に各教科1回、1回につき2時間の授業

一方で、中学校学習指導要領で定められている授業時数は、中学2年生の場合それぞれ以下。

  • 国語:140
  • 数学:105
  • 外国語:140
  • 理科:140
  • 社会:105

計算するまでもなく、普通の中学2年生が受けられる授業数よりはるかに少ない時間の授業しかないことがわかる。

故に、担任の先生からも最初に言われたけれど「どんな目的を持ってこの授業の2時間を使うかを決めることがとても重要」であるということ。

これまでは学校に行っていれば普通に授業があり、普通に定期テストがあり、競う相手もいて、という状況から一転、全てを自分の意志で行う必要がある。

これがまだ将来の人生のイメージや、これまでの失敗体験がない中学生にはおそらくとても難しい(というかイメージできない)ことなんだろうと思う。

親としては当然これまでの経験もあり、入院している期間をむしろ有効活用して、できることはやってしまおうと思うものの、ここの意識のギャップが埋まらず衝突してしまう……というのが目下の大きな悩み。

副作用との折り合いも必要

一方で、まだ治療が始まったばかりなのでどの程度の副作用が出るかがわからないということもあり、当初はおそらく探りながらの学習になっていくはず。

言うまでもなく、まずは治療が最優先。

その上で、できる学習を本人の負担にならないように、かつ可能な限り復学時の障害にならない程度に行わなければならないというのが親としては難しいところ。

が、ここは親の義務として、がんばっていきたいと思う。

***

入院時の学習支援に関しては、まずはソーシャルワーカーさんに確認するのがよいでしょう。力になってくれますよ。

悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。

「今、しっかり暮らしているよ」ということを日々伝えていくことが、同じような病気で悩んでいる人を勇気づけることになるだろうとの想いから、病気に関する考察や治療に関する情報よりも、日記的な記述が多くなっています(そもそも医学的・専門的な知識がない中で、正確なことは書けないし)。

病気や治療で投与する薬剤や各種支援制度についての記述も稀に行いますが、相対的に情報の正確性が高いと思われる政府機関をはじめとした公的機関からの引用や、それらへの参照に限るように心懸けています。

上記のように、記載内容の正確性や信頼性には一定の配慮はしていますが、必ずしもそれらを保証はしません。

また、このブログの記載内容をもとにした他者の行動とその結果に対して、一切の責任を負いかねますこと、ご了承ください。

Copyright © 悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。