肝機能の数値が若干悪化したものの、継続は問題無いと判断されたようでなんとか中断せずに進むことができた。
あと2日。
が、最後の最後に待ち受けるのは子どもが嫌いなエンドキサンとキロサイド。
辛いのもあって珍しく目頭が赤くなっているのを見ると、さすがに可哀相だなあと思うものの、こちらが暗くなってしまうと彼にとっての救いがなくなるので努めて明るく振るまった。
しかしこの点滴がぶら下がっている様子は、いかにも病人という感じでやっぱり嫌だ。
将来技術が進歩して、超小型の注入器などを体につけて電子制御で全てを行うみたいな感じになると、だいぶ患者の負担も減ると思うんだ。
とはいえ、自分が20年ほど前にクローン病の治療で長期入院していたことを考えると、全然進歩している。
医療に限らず、ここ四半世紀の技術の進歩はめざましいから、病気に対する治療の成績や選択肢の数もどんどん増えていくんだろうなと思う。