6日間の抗がん剤投与の最後のロイナーゼを予定どおり投与しおわって、第4クールの投与は全て完了。
前回は吐き気が強かったが、今回は眠気が強くでて寝ているばっかりの1週間だった。
このあとおそらく来週は骨髄抑制が出てきて、これまでと同様輸血などの処置を行う必要があるだろうからまだまだ安心はできないけれど、とはいえ当初計画通りに投薬を消化できたのは悪いことではないだろう。
今回の第4クールのロイナーゼの点滴ボトルが外れてトイレに行ったあと、ぼそっと一言。
「これで終わり?」と。
「今回はこれで終わりだけど、まだ同じのがあと4回あるよ」
「まじか……」
普段あまり弱音を吐かない子だが、前回・今回の大量化学療法は体力的なものはもとより、精神的な部分へのダメージもかなりあるようだ。
見てるこっちだって辛いんだから、本人の辛さは推して知るべし。
医療的な部分は先生をはじめ病院のスタッフが本当に親身にやっていただけているので、このあたりの精神的なケアは親の出番。
自身の長期入院(自分も中心静脈カテーテルを入れた絶食を伴う長期入院をしていたので、カテーテルに繋がれたなんとも言えないストレスについてはよくわかる)の経験を話したり、そんな経験なんか霞んでしまうくらいのすごい事を君はやっていて、かつ弱音も吐かず、人にも当たり散らすこともなく、とても精神的に成長したと思うよ、ということを話したり。
ちょっと落ち着いたみたいだったので、「この1週間ずっと寝てばっかりだったからたまには気晴らし、例えばマンガでも読めば?」と言ったところ、わりと素直に「こち亀」を手に取り読み始めると、すぐに笑顔交じりになったので、少しは落ち着いたのかもしれない。
体調が悪いときはどうしても考えがネガティブになりがちなもの。ましてやまだ辛い治療が続くとわかっているならなおさら。
体調が戻ってくればもとの快活な彼に戻るのはこれまでの治療の経過でわかっているから、こういったときにはそばにいて、前を向く(というよりは後ろを向かない)ための手助けを今後もしていけたらいいなと思う。
いずれにしても、まずは一区切り。よかった!