はじめに
治療に関する記述に関するこのブログのスタンスは以下のエントリーのとおりです。
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第8クールは、もともとの予定である大量化学療法の最後のレジメンをいったん飛ばして、その後にやる予定だった再寛解導入療法を先にやることになった。
理由としては以下。
- 大量化学療法を数回繰り返したことで、体にかなりのダメージが蓄積していて、体力的な不安がある
- 年末年始に期間が重なることもあり、強い骨髄抑制がでるレジメンでの治療を行った場合、サポート体制的な面でも不安がある
- 一方、体力の回復を待ったり、年始からの開始にすると治療間隔が空きすぎるというデメリットもある
- であれば、大量化学療法と比べて相対的に軽めの治療である再寛解導入療法を先にやってしまったほうがよいのではないか
本来この順番でやるべきとされていたものが変わったことに対して漠然とした不安があったのでそのことを質問すると、臨床の歴史的には、最初の寛解導入療法・早期強化療法・メソトレキセートを投与する大量化学療法のレジメンの消化、そして今回の再寛解導入療法を全てやるというのが重要とされていて、それ以外は治療強度を高めるためのものなのでさほど神経質にならなくてもよいのではないか、という見解だった。そして、実際に予定されていたレジメンをやらずに終わるわけではないので、年末年始を外泊で自宅で過ごせるなど、本人の精神的な部分等も含めた総合的な観点で承諾した。
再寛解導入療法(ALL BFM95 HR プロトコルⅡ)
計35日間で以下に記載する薬を投与。髄注はCNS陽性ではないのでなし。
投与する主なおくすり
デキサート
オンコビン
アドリアシン
ロイナーゼ
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来年の新学期には間に合わないけど受験には間に合わせるからと、始めてハッキリした表現で医師が約束してくれたことが心強い。
ほんとに、あと少し。がんばろう。