悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。

クローン病の親の子が悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)に。 今の暮らしを日々伝えていくことが、同じような病気を抱えて暮らす人の何らかの助けになればと思っています。

第8クールの治療内容

はじめに

治療に関する記述に関するこのブログのスタンスは以下のエントリーのとおりです。

salus.hatenablog.jp

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第8クールは、もともとの予定である大量化学療法の最後のレジメンをいったん飛ばして、その後にやる予定だった再寛解導入療法を先にやることになった。

理由としては以下。

  • 大量化学療法を数回繰り返したことで、体にかなりのダメージが蓄積していて、体力的な不安がある
  • 年末年始に期間が重なることもあり、強い骨髄抑制がでるレジメンでの治療を行った場合、サポート体制的な面でも不安がある
  • 一方、体力の回復を待ったり、年始からの開始にすると治療間隔が空きすぎるというデメリットもある
  • であれば、大量化学療法と比べて相対的に軽めの治療である再寛解導入療法を先にやってしまったほうがよいのではないか

本来この順番でやるべきとされていたものが変わったことに対して漠然とした不安があったのでそのことを質問すると、臨床の歴史的には、最初の寛解導入療法・早期強化療法・メソトレキセートを投与する大量化学療法のレジメンの消化、そして今回の再寛解導入療法を全てやるというのが重要とされていて、それ以外は治療強度を高めるためのものなのでさほど神経質にならなくてもよいのではないか、という見解だった。そして、実際に予定されていたレジメンをやらずに終わるわけではないので、年末年始を外泊で自宅で過ごせるなど、本人の精神的な部分等も含めた総合的な観点で承諾した。

再寛解導入療法(ALL BFM95 HR プロトコルⅡ)

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計35日間で以下に記載する薬を投与。髄注はCNS陽性ではないのでなし。

投与する主なおくすり

デキサート

www.pmda.go.jp

オンコビン

www.pmda.go.jp

アドリアシン

www.pmda.go.jp

ロイナーゼ

www.pmda.go.jp

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来年の新学期には間に合わないけど受験には間に合わせるからと、始めてハッキリした表現で医師が約束してくれたことが心強い。

ほんとに、あと少し。がんばろう。

悪性リンパ腫の子とクローン病の親と。

「今、しっかり暮らしているよ」ということを日々伝えていくことが、同じような病気で悩んでいる人を勇気づけることになるだろうとの想いから、病気に関する考察や治療に関する情報よりも、日記的な記述が多くなっています(そもそも医学的・専門的な知識がない中で、正確なことは書けないし)。

病気や治療で投与する薬剤や各種支援制度についての記述も稀に行いますが、相対的に情報の正確性が高いと思われる政府機関をはじめとした公的機関からの引用や、それらへの参照に限るように心懸けています。

上記のように、記載内容の正確性や信頼性には一定の配慮はしていますが、必ずしもそれらを保証はしません。

また、このブログの記載内容をもとにした他者の行動とその結果に対して、一切の責任を負いかねますこと、ご了承ください。

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